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免疫力とは?健康になりたいなら押さえておきたい免疫力アップの5つの必要性

投稿日:2021年11月6日 更新日:

便秘や下痢が続く、肌荒れしやすくなった、疲れが抜けない、花粉症でつらい・・・年齢のせいと軽く流してしまいがちな体調不良も、長期間続くと心配になってきますね。

このような日常生活で感じる小さな体調不良の陰には、共通の原因、免疫力の低下があることをご存じでしたでしょうか?

体調不良と免疫力低下の関係を知り、免疫力低下につながる疲労やストレスのケア、生活習慣の改善に早期に着手すれば、加齢による免疫力低下の影響を最小限に抑え、毎日を元気に過ごすことができるのです。

そこで今回は、免疫力低下のサインとしてぜひ知っておいていただきたい、免疫力低下に伴って現れる様々な不調についてお伝えします。

頻繁に風邪を引く方は要注意!

免疫=体を細菌やウイルス感染から守る働き、というイメージを持っている方は多いですね。

免疫力とは、病原体を体外に排出したり、病原体に感染した細胞を攻撃し感染の拡大を抑えたりする、元々体に備わっている自己防衛機能のことです。

免疫機能を担う免疫細胞には、いくつかの種類があります。

例えば、ウイルスや感染した細胞に直接攻撃するキラーT細胞、感染した細胞やがん細胞への攻撃に効果的に働くNK細胞、外敵の存在を他の免疫細胞に伝える樹状細胞、抗体を作り異物の排除を助けるB細胞などがあります。

さらに、免疫活性物質・サイトカインの生産に関わるマクロファージやヘルパーT細胞、過剰な免疫反応を防ぐ制御性T細胞など、直接攻撃に関わらない細胞も重要な役割をしているのです。

このように、免疫力とは、様々な白血球やリンパ球の仲間である様々な細胞の連携によって維持されています。

しかし、免疫細胞の働きや連携がスムーズにいかなくなると、感染症にかかりやすくなり、完治も遅くなってしまいます。

そのため、風邪を引きやすくなった、軽い体調不良が続くのは免疫力低下のサインの可能性がありますから、早めに対策を取りましょう。

つらいアレルギー症状の原因とは?

毎年、つらい花粉症に悩まされているという方もいらっしゃいますね。

実は、花粉症や食物アレルギー、アトピーなどのアレルギーの発症には、免疫力の低下が関係していることをご存じでしたか?

免疫機能の司令塔・ヘルパーT細胞が、体内に入ってきた無害な物質を有害な物質と判断して攻撃の命令を出すと、B細胞で抗体が作られ蓄積し、次に同じ物質を感知した時にアレルギー症状が現れるのです。

免疫力が低下すると、このようなヘルパーT細胞の誤作動が起こりやすくなり、免疫過剰の状態、つまりアレルギー反応が起きやすい状態になります。

近年、大人になってからアレルギーを発症する方が増えていますが、その背景には、免疫力の低下に加え、生活習慣の乱れなどがあります。

十分な睡眠と栄養バランスの良い食事を心がけ、免疫力を高めてアレルギーを予防しましょう。

腸内環境と免疫力の意外な関係

実は、腸内環境と免疫力とは、非常に密接な関係にあります。

免疫細胞のうち6割以上は腸内に存在しているため、腸内環境を整えれば免疫力を高めることができるのです。

一方で、免疫力が低下していると、食中毒になりやすくなる、腸内の水分吸収がスムーズに行われなくなり下痢をしやすくなる、といった問題が出てきます。

さらに、下痢が長期間に及ぶと、ますます腸内環境が悪化して免疫力が低下する、という悪循環に陥ってしまう可能性もあります。

下痢だけではなく、便秘も腸内環境悪化のサインですから、免疫力低下を防ぐためにも、腸内環境を整えましょう。

免疫力アップで美肌をつくる

私たちの肌には、外的な刺激や細菌から肌を保護する働き、肌の免疫機能・バリア機能が備わっています。

不規則な生活習慣やストレスなどで自律神経の乱れが生じると、皮脂の分泌が促され、ターンオーバーの乱れやバリア機能の低下を招き、肌荒れしやすくなってしまうのです。

さらに、自律神経の乱れは免疫力を低下させ、内臓の働きや血行を悪化させますから、ダメージを受けた肌の細胞の修復も十分に行われなくなり、肌荒れが慢性化してしまう可能性もあります。

このように、肌荒れは免疫力低下のサインですから、肌表面のケアだけではなく内側からのケアにも力を入れ、免疫力を高めながらバリア機能を正常化しましょう。

免疫力低下が慢性疲労を招く

「いくら寝ても疲れが取れない」「朝から憂鬱な気分でやる気が起きない」・・・このような慢性的な疲労やストレスに悩まされている方も多いですね。

心身に過度の疲労やストレスが加わると、筋肉の緊張や血行不良、自律神経の乱れなどが起こり、それらが原因となって免疫力が低下してしまうのです。

すると、これまで免疫機能によって抑えられてきた細菌やウイルスが活発化し、体調不良を起こしやすくなります。

また、病原体を退治するために、免疫細胞が作り出す物質の中には疲労物質が含まれます。

疲労物質が脳に伝わると私たちは疲労感を感じますが、疲労やストレス過多、さらに免疫力が低下した状態が続くと、断続的に疲労物質が作り出されて脳で感知され、慢性疲労の状態になってしまうのです。

運動後に感じる疲れなど、原因が明らかでごく短期間で解消できる疲労やストレスならば問題ありません。

しかし、歳のせいと軽く考えると対処が遅れてしまう恐れもありますから、長期間疲労感が続く、精神的なつらさを感じる場合は、医療機関の受診も検討してみましょう。

まとめ

免疫力低下は、健康や美容に様々な影響を及ぼすこと、元気に快適な毎日を送るための免疫力アップの必要性について、ご理解いただけたのではないでしょうか。

加齢は、確かに免疫力低下の大きな要因ではありますが、生活習慣や疲労、ストレスのケアによって、免疫力を高めることができるのです。

今回お伝えした体調不良に心当たりのある方は、免疫力を高めて不調を改善しましょう。
感謝をこめて。

記事のポイントまとめ

・長引く風邪や体調不良は免疫力低下が原因
・アレルギー症状の原因は免疫機能の異常
・下痢や便秘と免疫力低下の悪循環
・肌荒れは免疫力低下のサイン
・慢性疲労・ストレスと免疫力低下の関係
  • B!